コリント人への手紙第二 12章 7~10節
2023年 12月 31日 第5聖日
牧師 長江 忠司
パウロは肉体のとげを去らせてくださるように3度祈りましたが、その祈りは聞かれませんでした。しかし、そのとげがあるゆえの祝福を彼は喜びました。どのような祝福があるのでしょうか。
第一に、人を謙遜にさせます。私たちは高慢になりやすい性質があり、自分の力で解決することはできません。しかし、様々なとげによって、心が砕かれて謙遜にさせられます。
第二に、心から神に頼る者になります。物事が順調に進んでいる時は、自分の知恵と力に頼り歩んでしまいがちです。でも、とげがあり、自分の思い通りに事が進まない時に、神を見上げ、心から神に頼るようになるのです。そして信仰が強められていきます。
第三に、弱さの中で神によって強められます。とげがあるという事は、神の恵みが不足しているということではありません。神の恵みは十分なのです。私たちが弱い時にこそキリストの力が私たちの弱さを覆い、結果的に力ある歩みをすることができるのです。
この世的に良いことがあった時に神に感謝するでしょう。しかし私たちはとげさえも神に感謝することができるのです。
<聖書のことば>
ですから私は、キリストのゆえに、弱さ、侮辱、苦悩、迫害、困難を喜んでいます。というのは、私が弱いときにこそ、私は強いからです。
コリント人への手紙第二 12章 10節