はじめに
数年前の新聞に次のような記事がありました。「出版業界でキリスト教がブームになっている。」聖書に関する書物がよく売れており、日本人が聖書に高い関心を持っていると書かれてありました。長きにわたり多くの人に絶大な感化を与えてきた聖書には、どのようなことが書かれているのでしょうか。
真理について書かれている
『真理によって彼らを聖別してください。あなたのみことばは真理です。』
ヨハネの福音書 17章17節
インターネットが普及し、多くの情報が洪水のように溢れています。必要な情報を簡単に知ることのできる時代となりました。しかしほとんどの方が、人間が本当に知るべき真理、「人は何故生まれて来たのか」「どこに向かって生きているのか」について知らずに歩んでいるのではないでしょうか。結果として、自由な人生を歩んでいるかのようで、実は不自由さを覚えて人生を送っている人が少なくないのです。
『あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。』
ヨハネの福音書 8章32節
聖書を読む時に真理がわかり、私たちは人として本当の意味で自由になることができるのです。
神の愛について書かれている
人間の愛は条件付の愛だと言われます。相手が自分の望む状態であれば、自分も愛する。相手が自分の望まない状態になると愛さない。それが不完全な人間の愛です。しかし、神の愛は全く違います。
『私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。』
ローマ人への手紙 5章8節
人間は神によって造られた者ですが、神を無視して罪と滅びの道を歩んでいます。しかし神はそんな私たちを愛し、罪と滅びから救うために、神の一人子であられるイエス・キリストをこの地上に送られました。イエス様は罪がありませんでしたが、私たち人間の罪を身代わりに背負い十字架にかかって死んでくださったのです。3日目によみがえられました。今は天において私たちの為にとりなしておられます。このお方を心に受け入れ信じるだけで、誰でも救われることができるのです。
聖書はよく「神からのラブレター」であると言われます。愛を受けて育てられた子供が豊かに育つように、聖書を読んで神の素晴らしい愛を受けた人は、平安と感謝と愛を持って豊かに歩むことができるのです。
歩むべき道について書かれている
『あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。』
詩篇 119篇105節
人生は楽しいことも多いですが、苦しみや悲しみ、辛いことが多いことも事実です。私たちは人生の問題の中に入れられた時に、どのように受け止めたら良いのか、どのように歩めば良いのかわからずに途方にくれてしまいがちです。しかし聖書には歩むべき道が明確に示されています。だから、問題に流されず時代に振り回されないで歩むことができるのです。
私もかつては自分が思うまま好きなように人生を歩んでいた時がありました。それで楽しい人生を送っているつもりでしたが、実際は空しさが心を支配していたのです。
しかし、神様を信じて聖書を読むようになってからは、神の御言葉による確かな導きに従って、迷いなく歩めるようになりました。信じる前は聖書が窮屈なものではないかと考えていたのですが、実は救いと喜びと平安と導きを与える教えが書かれていたのです。私は聖書に出会うことができて本当に良かったと思っています。
おわりに
聖冒頭に紹介した新聞の記事は、聖書関連の書物が売れている理由を次のように締めくくっていました。「政治も経済もリーダー不在の時代に、迷いを消してくれるものが聖書にはあるだろうという期待の表れではないか。」
書には私たちを豊かにし大きく変える力があります。礼拝では毎週、この聖書からメッセージが語られています。私たちの教会では初めての方のために 入門クラス も用意しています。あなたもこの聖書について、学びにいらっしゃいませんか。